グングヮチグニチ(←どういう意味でしょう?)

おきなわワールド(工芸)

2017年06月03日 11:27

はいたい!
王国歴史博物館です!

さて、今回のブログタイトル「グングヮチグニチ」、どういう意味だかわかるでしょうか?
そもそも発音できるでしょうか?(笑)

私は沖縄生まれ沖縄育ちですが、発音できているのかどうかイマイチ自信がありません


この「グングヮチグニチ」、実は「5月5日」のことです。
(「グン=5」、「グヮチ=月」、「グ=5」、「ニチ=日」と分解するとなんとなくおわかりいただけるでしょうか)

沖縄の行事の多くは今でも旧暦でおこなうため、今年のグングヮチグニチは5月30日におこなわれました。
邪気を払い健康を祈願する行事です。

細かい行事内容は地域によってもさまざまですが、多くの地域では菖蒲の葉を使って邪気を祓います。頭や腰、体の悪いところに巻きつけたり、仏壇に供え物をするときの箸として置いたり……
菖蒲の葉が悪疫退散の力をもつ点は他の都道府県とも共通する点ですね。



菖蒲の葉を使う以外にも、

ヤギまたは豚の血の料理を祖先に供える。
血の出るものでないと魔物を追い払えないという考えから、豚をつぶす。

などなど!(一気に血なまぐさくなりましたね!)

沖縄では豚やヤギの血を魔除けとして用いる行事が多々ありまして、グングヮチグニチのほかにも色々と大活躍します。
今では衛生上の問題などから、なかなかお目にかかることはありませんが……。


本当はこの記事で「ユッカヌヒー」もあわせて紹介したかったのですが、長くなってしまったのでまた次回!
「ユッカヌヒー」……どういう意味なのか考えてみてくださいね